福祉避難所にいる・行きたい方へ
福祉避難所は、高齢の方や障害のある方など、一般の避難所での生活が難しい方のために開設されます。ただし、いきなり行ける場所ではないことが多く、まず指定避難所に行って自治体の職員に相談し、そこから移るという流れが基本です。開設状況は市町村によって異なります。なお、個別避難計画で避難先として福祉避難所が定められている方は、その計画に従ってください。
受診の判断が必要な症状
この場所で起きやすいこと
- 直接行っても受け入れてもらえないことがある
- 開設されているかどうかが分かりにくい
- 移るまでのあいだ、一般の避難所で過ごす必要がある
困ったとき、誰に伝えるか
- 指定避難所にいる自治体の職員(まずここに相談してください)
- お住まいの市町村の窓口
- ケアマネジャー・相談支援専門員
困りごとを伝えることは、わがままではありません。食べられない・痛いという状態が続くと体力が落ちます。
この場所でよくある質問
- 経口補水液は自分で作れますか。作り方を教えてください市販の経口補水液が手に入るなら、まずそちらを使ってください。手に入らないときは、飲める水1リットルに砂糖40グラム(大さじ約4杯半)と食塩3グラム(小さじ約2分の1)を溶かす作り方が知られています。分量は必ず守り、塩は塩化カリウムを含む減塩タイプではなく、ふつうの食塩を使ってください。意識がはっきりしない方、ぐったりしている方、飲むとすぐ吐いてしまう方には、口から飲ませないでください。乳幼児、腎臓や心臓に持病がある方、透析を受けている方、水分や塩分の制限を受けている方は、飲む前に必ず医療者に相談してください。糖尿病の方も、飲む量と種類について、救護班・保健師・かかりつけの医療者に相談してください。
- 入れ歯洗浄剤(義歯洗浄剤)がありません。入れ歯の手入れはどうすればよいですかできれば毎食後、少なくとも1日1回は必ず外して洗ってください。口に入れたままでは汚れは落ちません。水が足りないときは、清潔なガーゼや口腔用のウェットシート(アルコールの入っていないもの)で拭うだけでもかまいません。熱湯と塩素系漂白剤は、薄めても使わないでください。痛み・腫れ・出血があるときは早めに救護班や歯科医療者に相談してください。
- 避難生活で入れ歯が合わなくなってきました合わないまま我慢して使い続けないでください。まず入れ歯の内側(歯ぐきに当たる面)に食べかすが付いていないか確かめ、清潔にしてから入れ直してみてください。多くの場合、まず試していただきたい対処です。それでも当たりや痛みが続くとき、歯ぐきに傷・腫れ・膿があるときは、食事のとき以外は外して休ませ、早めに救護班・保健師・歯科医療者に相談してください。
- 自分で口のケアができない家族がいます。介助はどうすればよいですか始める前にできるかぎり上半身を30度以上起こし、あごを軽く引いた状態で行ってください。起こせない方、起こすと体に負担がかかる方は無理をせず、担当の医療者・介護職に相談してください。落とした汚れは口の中に残さず外に出し、ティッシュやガーゼを口の中に置いたままにしないでください。具体的な手順は「自分でうがいができない家族の口のケアは、具体的にどうやればよいですか」で説明しています。
- 自分でうがいができない家族の口のケアは、具体的にどうやればよいですかいちばん大事なのは、落とした汚れを口の中に残さず、外に出すことです。始める前にできるかぎり上半身を30度以上起こし、うがいができる方には少量の水を含んでもらい、必ず吐き出してもらいます。うがいができない方は、水は歯ブラシを湿らせる程度にとどめ、ブラシに付いた汚れをそのつど口の外でティッシュやガーゼに拭き取ってください。ティッシュやガーゼを口の中に置いたままにしてはいけません。安全なやり方はその方の状態によって変わるため、普段の介助方法を担当の医療者・介護職に確認してください。
- 経管栄養のチューブが詰まりやすいです。どうすればよいですかこの項目は医療者・介護者向けです。詰まりを防ぐ基本は、栄養剤を注入したあとに十分な量の水でチューブを洗い流す(フラッシュする)ことです。水の量や手順は、必ず担当の医療者・訪問看護師の指示に従ってください。チューブが詰まったときに無理な力で押し込むこと、抜けたチューブを自分で入れ直すことは、絶対にしないでください。
- 避難生活で、特に口のケアに気をつけたほうがよいのはどんな人ですか自分では歯みがきができない方、飲み込む力が弱った方、以前に肺炎で入院したことのある高齢者は、特に気をつけてください。介助してくれる人がいるかどうかを、避難生活の早いうちに確認しておくと安心です。
- 避難生活でジュースやお菓子ばかりです。むし歯が心配です非常時は、まず水分とエネルギーを確保することが優先です。ただし、心臓・腎臓(透析を含む)・肝臓の病気などで主治医から飲水量を指示されている方は、その指示を優先してください。甘いものを我慢しすぎる必要はありません。そのうえで、砂糖が多く歯にくっつきやすいものは食べる回数を減らし、食べたあと・飲んだあとに水やお茶をひと口含む。これが、多くの場合まず試していただきたい対処です。なお、ガム・タブレット・あめ・かたいままの果物は、のどに詰まらせる危険があります。5歳くらいまでのお子さんや、飲み込む力が弱くなっている方には与えないでください。
ほかの場所にいる方へ
この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。避難所の開設状況や物資の配布は刻々と変わります。最新の状況は、お住まいの市町村の公式情報をご確認ください。