本文へ移動⚠ 熊本地震で被災された方へ — 水がなくてもできる歯磨き・入れ歯の対処(軽量ページ)

避難所で口臭が気になります。どうすればよいですか

この回答は暫定案です。専門家の確認を受けていません。判断に迷うときは、必ず医療者にご相談ください。

答え

避難生活での口臭には、口の汚れと乾きが関係していると考えられています。歯ブラシで汚れを落とす、口をすすぐ、乾きを防ぐ——これらは多くの場合、まず試していただきたい対処です。歯みがき剤がなくても、歯ブラシを水で濡らして磨くだけで構いません。うがいが難しい方は無理にすすがず、汚れを口の外に拭き取ってください。血液をさらさらにする薬を飲んでいる方は、やわらかい歯ブラシで力を入れずに磨いてください。

次のようなときは、すぐに医療者へ連絡してください

  • 歯みがき後の出血が、清潔なガーゼで10〜20分押さえても止まらない
  • 歯ぐきから膿が出る
  • 頬や顎、顔が腫れてきた
  • 口の中の痛みに発熱を伴う
  • 痛みや腫れで食事や水分がとれない

避難所にいる方は救護班・保健師へ。判断に迷うときは119番に連絡してかまいません。

血液をさらさらにする薬を飲んでいる方へ

抗凝固薬・抗血小板薬(血液をさらさらにする薬)を飲んでいる方は、歯ぐきからの出血が止まりにくいことがあります。やわらかい歯ブラシを使い、力を入れずに磨いてください。少し出血しても歯みがきをやめる必要はありません(磨かないままだと歯ぐきの炎症が続き、かえって出血しやすくなると考えられています)。出血したときは、清潔なガーゼを丸めて10〜20分しっかり押さえてください。それでも止まらないときは救護班・医療者に相談し、飲んでいる薬を必ず伝えてください。自己判断で薬をやめないでください。

うがいが難しい方・介助が必要な方へ

飲み込む力が弱っている方、自分で水を吐き出せない方に水を口に含ませると、誤嚥のおそれがあります。無理にすすがせないでください。歯ブラシやスポンジブラシに付いた汚れを、そのつど口の外でティッシュやガーゼに拭き取る方法にとどめ、口に入れる水は最小限にします。安全なやり方はその方の状態によって変わるため、普段の担当の医師・歯科医師・看護師・介護職に確認してください。

こんなときは相談してください

歯みがきと保湿を続けても強いにおいが取れない、歯ぐきが腫れて膿が出る、歯が浮いたように痛む、歯みがき後の出血が押さえても止まらない——このようなときは、歯や歯ぐきの感染や出血のトラブルが起きている可能性があります。がまんせず、救護所や巡回の歯科班、保健師に相談してください。

詳しい説明を読む

においのもとのひとつと考えられているのが歯垢(プラーク/歯の表面につく細菌のかたまり)です。細菌がにおいの強い物質を出すためとされています。歯垢はうがいだけでは落ちにくく、歯ブラシでこすり落とすのが基本と考えられています。

もうひとつ関係が指摘されているのが乾燥です。唾液が減ると汚れが流されにくくなり、においが強く感じられることがあります。ただし、災害時の口臭について原因の内訳やそれぞれの対策の効果を数値で示した研究は確認できていません。ここに書いたのは、口腔ケアの実務で一般的に共有されている考え方です。

  • 1日1回でよいので、時間をかけて歯ブラシで磨く(寝る前がおすすめです)
  • 歯みがき剤がなくても構いません。歯ブラシを水で濡らして磨くだけでも汚れは落ちます
  • 自分でしっかり吐き出せる方は、水や洗口液を口に含み、頬を動かしながらブクブクとすすぐ
  • 洗口液はアルコールフリー・低刺激タイプを選ぶ(アルコール入りは口の乾燥を悪化させることがあります)。飲み込まないでください。お子さんや認知症のある方が使うときは、必ず大人・介助者が見守ってください
  • 入れ歯は外して洗う。入れ歯についた汚れもにおいのもとになります
  • 舌の奥に白い汚れ(舌苔)があるときは、奥から手前へ軽くなでる程度に。強くこすると粘膜を傷つけます
  • 舌を清掃するときは、ブラシを奥に入れすぎないでください。えづく・吐き気が出るときはすぐにやめます。嘔吐は誤嚥につながることがあります。介助で行うときは、座った姿勢で少しずつ行い、体調が悪いときは無理に行わないでください
  • 水分をとって口の乾きを防ぐ(心臓・腎臓の病気や透析などで水分量を指示されている方は、主治医の指示を優先してください)

気にしすぎて、水分や会話を控えないでください

においが気になって水を飲まない、人と話さなくなる、というのは逆効果になりえます。口が乾くほど、においは強く感じられやすくなります。避難所で口臭が出やすいのは環境によるところが大きく、あなたのせいではありません。

この回答の根拠

根拠の種類:
災害支援の実務で共有されている知見です(学術的根拠は限定的です)
監修の状態:
暫定案です。専門家の確認を受けていません
最終更新:
2026-08-01

分かっていないこと:【要専門家確認】この項目は監修者の確認を受けていません。災害時の口臭について、原因の内訳やそれぞれの対策の効果を数値で示した研究は確認できていません。ここに書いたのは口腔ケアの実務で一般的に行われている考え方であり、効果を保証するものではありません。血液をさらさらにする薬を飲んでいる方への対応(やわらかい歯ブラシ、10〜20分の圧迫、出血しても歯みがきを続ける)、舌清掃時の嘔吐反射への注意、うがいが難しい方への代替手順は、当プロジェクトによる暫定的な整理であり、専門家の確認が必要です。出血が止まらないときや服薬の扱いについては、必ず医療者の指示を優先してください。出典として挙げた日本口腔ケア学会の資料は、発行年・現行版・URLを確認できていません。強いにおいが続く場合は、進行した歯周病やむし歯、鼻やのど、全身の病気が背景にあることもあるため、自己判断で済ませず相談してください。

参考にした資料

この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。 判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。