本文へ移動⚠ 熊本地震で被災された方へ — 水がなくてもできる歯磨き・入れ歯の対処(軽量ページ)

うがいの水が少ししかありません。効果的な使い方はありますか

この回答は暫定案です。専門家の確認を受けていません。判断に迷うときは、必ず医療者にご相談ください。

答え

自分でうがいができ、水をきちんと吐き出せる方であれば、同じ量の水でも一度に多く含むより、少量ずつ含んで吐き出すほうが汚れを外に出しやすいと考えられています。たとえば30mlなら、15mlずつ2回に分けます。むせやすい方、寝たままの方、自分で吐き出せない方には無理にうがいをさせず、口の中の拭き取りに切り替えてください。うがいは歯みがきや拭き取りの代わりにはなりません。

次のようなときは、すぐに医療者へ連絡してください

  • うがいや水分をとったあとに激しくむせ込み、咳が止まらない
  • うがいのあとに発熱、痰がからむ、息苦しさ、ぐったりした様子が出てきた
  • 水を口に入れるたびにむせる、声がガラガラになる
  • 口やのどが腫れて、水も飲み込めない
  • のどに詰まって声が出せない、顔色が変わった(ただちに119番)

避難所にいる方は救護班・保健師へ。判断に迷うときは119番に連絡してかまいません。

まず確認してください。うがいには別のものが2つあります

口をきれいにするのは、やや下を向いて頬を動かすブクブクうがい(洗口)です。上を向いてのどに水をためるガラガラうがいは、のどを洗うためのもので口の清掃にはなりません。飲み込む力が弱い方、むせやすい方、寝たままの姿勢の方、声かけの内容が伝わりにくい方では、水が気管に入ってしまうおそれがあります。ガラガラうがいはもちろん、ブクブクうがいも、自分で吐き出せない方には無理にさせないでください。その場合は口の中の拭き取りに切り替え、その方に合ったやり方は担当の医師・歯科医師・看護師・介護職に確認してください。

詳しい説明を読む

以下は、自分でうがいができ、含んだ水を吐き出せる方に向けた使い方です。うがい(洗口)は、歯ブラシや拭き取りでゆるんだ汚れを水に混ぜて口の外へ出す作業です。うがいだけでは汚れは落ちないため、歯みがきや拭き取りの代わりにはなりません。

水が少ないときは、含む量を増やすより回数に分けたほうが、汚れを薄めて捨てやすいと考えられています。多くの場合、まず試していただきたい使い方です。

  • 1回に口へ含む量は、口の中で楽に動かせる程度(大さじ1杯ほど)にとどめます。
  • やや下を向いた姿勢で、頬をふくらませたり縮めたりして、歯と歯ぐきの境目に水を通します。上を向かないでください。
  • 10秒ほどを目安に吐き出し、残りの水で同じことをもう一度行います。
  • 吐き出す先がないときは、ポリ袋をかぶせたコップや、丸めたティッシュを入れた紙コップが受け皿になります(口の中には入れません)。

すすげる水が少ないときは、チューブ入りの練り歯みがき剤を使わないほうが実用的です。理由は、洗い流すためのすすぎ水を節約できるからです。歯ブラシを少しだけ濡らして磨き、そのあと少量の水でうがいをする形で十分です。

洗口液と液体ハミガキは使い方が違います

洗口液(マウスウォッシュ)は、口に含んで吐き出すものです。液体ハミガキは歯みがき剤の代わりで、口に含んですすいだあとにブラッシングが必要です。どちらなのかは、容器裏の使用方法の欄で見分けられます。取り違えると歯みがきを省いてしまうことになるので、必ず確かめてから使ってください。いずれも歯ブラシや拭き取りの代わりにはなりません。

水がどうしても足りないときは

うがいができない、水を割けないというときは、歯ブラシやガーゼ、口腔ケアシートで汚れを絡め取り、そのつどブラシの汚れを口の外でティッシュに拭き取る方法に切り替えてください。物品が足りないときは、避難所の救護班・保健師に「口腔ケアシートがほしい」と具体的に伝えてかまいません。

この回答の根拠

根拠の種類:
災害支援の実務で共有されている知見です(学術的根拠は限定的です)
監修の状態:
暫定案です。専門家の確認を受けていません
最終更新:
2026-08-01

分かっていないこと:【要専門家確認】以下は監修者の確認を受けていない、当プロジェクトによる暫定的な整理です。「少量ずつ複数回に分けたほうが汚れを出しやすい」というのは、汚れを薄めて捨てるという考え方に基づく実務上の目安であり、回数ごとに口の中の細菌量を比べた研究に基づく数値ではありません。1回量や秒数も目安です。水が少ないときに練り歯みがき剤を控える理由は、出典資料と同じく「すすぎ水を節約できる」ためであり、練り歯みがき剤が口の渇きを強めるという説明は根拠を確認できなかったため記載していません。ブクブクうがいとガラガラうがいの区別、および飲み込む力が弱い方への注意は、安全側に配慮して当プロジェクトが加えた記載で、出典資料にそのままの記述はありません。飲み込む力が弱い方にうがいをしてよいか、どのやり方が安全かを判断できるのは、その方を診ている医療者・歯科の支援チームです。

参考にした資料

  • 災害時のお口のケア(緊急ガイド)お口の防災プロジェクト/一般社団法人 日本オーラルヘルス協会
  • 災害時の口腔ケア・歯科治療に関するQ&A(一般向け)日本口腔ケア学会

この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。 判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。