歯周病の定期管理を受けている方の災害への備え
この内容は暫定案です。専門家の確認を受けていません。判断に迷うときは、必ず医療者にご相談ください。
どのような方が対象か
歯周病(歯ぐきと、歯を支える骨の病気)の一連の治療が一段落し、その後も歯科医院で定期的なメンテナンス(歯石取り・清掃指導・検査)を続けている方に向けたページです。メンテナンスは治療が終わったあとのおまけではなく、状態を保つための継続的な管理と考えられています。ご本人だけでなく、ご家族や介助されている方が読んでも役立つように書いています。持病や飲んでいる薬によって注意点が大きく変わります。ご自分に当てはまるかどうか迷うときは、自己判断せず、救護所や医療者にご相談ください。
すぐに医療者へ連絡してください
- 次のいずれか1つでも当てはまるときは、様子を見ずに、その場で助けを求めてください。ためらわず119番に連絡し、つながらないときは救護所・災害対策本部・近くの医療救護班に伝えてください。災害時でも、遠慮する場面ではありません。
- 腫れが歯ぐきを越えて、頬・あごの下・首まで広がってきたとき。
- 口の底(舌の下)が腫れて舌が持ち上がる感じがする、舌が動かしにくいとき。
- 唾液が飲み込めない、よだれが垂れる、声がこもる・変わったとき。
- 仰向けになると息苦しく、座っていないと呼吸が楽にならないとき。
- 口が開けにくいとき、息がしにくいとき。
- 腫れが数時間のうちに、目に見えて大きくなるとき。
- 38度以上の発熱や、強い倦怠感をともなうとき。平熱が低い方や高齢の方は、発熱がはっきりしないまま重くなることがあります。熱がなくても、ぐったりしている、食事や水分がとれない、受け答えがいつもと違うときは、同じように扱ってください。
- じっとしていてもズキズキと強く痛み、痛みが短時間で急に強くなるとき。
- 歯ぐきからの出血が、清潔なガーゼを当てて15〜20分しっかり押さえても止まらないとき。押さえている間は途中で外して確認しないでください。血をさらさらにする薬を飲んでいる方は、10分ほどで一度判断し、止まる気配がなければ早めに連絡してください。
- 入れ歯やその一部、歯のかけら、詰め物などを、飲み込んだ・吸い込んだ疑いがあるとき。せきやのどの違和感などの症状がなくても、相談してください。
- 抗がん剤治療中の方、免疫を抑える薬やステロイドを使っている方、透析を受けている方、人工弁など心臓の治療歴がある方は、上に挙げたものより軽い症状(微熱、軽い腫れ)の段階でも、早めに医療者に連絡してください。
災害時に起こりやすいこと
- メンテナンスに通えない期間が、数週間から数か月続くことがあります。プラーク(歯垢:細菌のかたまり)や歯石が増え、歯ぐきの炎症が起きやすくなると考えられています。
- 断水や物資不足で、歯みがきの回数と時間が減りがちです。清掃が行き届かないと、歯ぐきの腫れや出血が出やすくなるおそれがあります。
- 避難所では洗面所が混み、人目も気になるため、口のケアが後回しになりやすい——災害支援に関わった歯科関係者から、こうした声が挙がっています。
- 口の清掃が滞ると、口の中の細菌を含んだ唾液を誤って気管に入れてしまい、肺炎(誤嚥性肺炎)が起きやすくなると考えられています。とくに高齢の方、飲み込む力が弱っている方、寝ている時間が長い方で問題になりやすいとされています。
- 歯周病のメンテナンスを続けている方には、血をさらさらにする薬(抗血栓薬:ワルファリン、DOAC、アスピリン、クロピドグレルなど)や、骨粗鬆症の薬(ビスホスホネート、デノスマブなど)を使っている方が少なくありません。これらを使っていると、歯ぐきの出血が止まりにくかったり、歯ぐきやあごの骨を傷つけたときの影響が大きくなったりすることがあると考えられています。ご自分が該当するかは、お薬手帳で確かめてください。
- 部分入れ歯(部分床義歯)を使っている方は、避難中に破損したり、紛失したり、合わなくなって歯ぐきに傷ができたりすることがあります。
- 睡眠不足、強いストレス、喫煙本数の増加、炭水化物に偏った食事が同時に重なりやすい環境です。これらは歯周組織の状態に影響しうると考えられています。
- かかりつけの歯科医院自体が被災し、通院先・治療記録・次回予約が分からなくなることがあります。
- 歯ぐきの腫れや出血を「災害中だから仕方がない」と我慢してしまい、相談が遅れやすい——支援にあたった歯科関係者からは、そうした指摘が挙がっています。
発災前に準備しておくもの
- 歯ブラシを複数本と、ふだん使っているサイズの歯間ブラシまたはデンタルフロスを、非常用袋に入れてください。同じものをそのまま入れておくと、被災後も同じ使い方ができます。手に入らないときは、歯ブラシとフロスでできる範囲を行ってください。
- 歯ブラシ・コップ・入れ歯の保管容器には、油性ペンで名前を書いておいてください。避難所では取り違えや使い回しが起こりやすくなります。
- 水がなくても使える用品(ノンアルコールの洗口液、口腔用ウェットティッシュ、清拭用ガーゼ)を、少量でも備えてください。
- 口に入れる前の最後のすすぎに使う「飲める水」を、少量でも別に確保しておいてください。断水時は、生活用水と飲料水の区別があいまいになりがちです。
- お薬手帳の写し、持病と服薬の一覧、かかりつけ歯科医院の名称・電話番号・直近の治療内容のメモを、持ち出せる場所に置いてください。
- 服薬のメモには、血をさらさらにする薬(抗血栓薬)、骨粗鬆症の薬、免疫を抑える薬やステロイド、抗がん剤を使っていることを必ず含めてください。歯科の応急対応で、まず確認される情報です。
- 歯周病の検査結果やレントゲン写真を受け取っている方は、写真に撮ってスマートフォンに保存してください。他院で相談するときの手がかりになります。
- 糖尿病、骨粗鬆症、心臓病、がん治療中、透析など持病がある方は、常用薬をどのくらい予備で持てるか、あらかじめ主治医に相談しておいてください。
- 入れ歯を使っている方は、ふた付きの保管容器と、入れ歯用の洗浄用具(やわらかいブラシなど)を非常用袋に入れてください。
発災直後に確認すること
- まず身の安全を確保してください。そのうえで、明かりのある場所で口の中を見て、歯ぐきの腫れや強い痛みがないかを確かめてください。
- 歯のぐらつきは、噛んだときの感じで確かめてください。以前と噛み合わせの感じが違う、特定の歯だけ強く当たる、浮いた感じがする、といった変化がないかを見ます。指や舌で歯を揺らして確かめる必要はありません。
- 転倒や落下物で歯・あご・唇を打っていないか確認してください。ぶつけた歯は、後から症状が出ることがあります。
- 歯が抜けてしまったときは、歯の頭(白い部分)だけを持ち、根の部分をこすったり洗い落としたりしないでください。乾かさないよう、牛乳か、なければ清潔な水で湿らせたラップやガーゼに包み、できるだけ早く歯科に持参してください。
- 入れ歯を使っている方は、割れ・欠け・ひびがないかを確かめてください。割れた・ひびの入った入れ歯は使わないでください。破片も捨てずに保管し、歯科で見てもらう材料にしてください。
- 水が十分でなくても、1日1回は歯ブラシで歯と歯ぐきの境目をみがく時間を確保することが、一般に勧められています。回数を増やすより、1回をていねいに行うほうが現実的とされています。
- 持病の薬を飲み続けられているか確認してください。足りなくなっても自己判断で中断せず、救護所・薬剤師・主治医に相談してください。
- かかりつけに連絡がつかないときは、自治体の災害用ダイヤルや広報、地域の歯科医師会の窓口、避難所の救護所・保健師に、状況を伝えて相談できます。連絡先や掲示の情報を控えておいてください。
避難所での注意
- 1日1回、できれば就寝前に時間をとって、歯と歯ぐきの境目をみがいてください。この1回を確保することを優先すると、続けやすいとされています。
- 口をすすぐときは、必ず座って、あごを引いた姿勢で行ってください。寝たままの姿勢ですすがないでください。
- 水が少ないときは、コップ1杯の水を口に含んですすぐ動作を、少量ずつ数回に分けて行ってください。
- 口に入れる前の最後のすすぎには、飲める水を使ってください。飲める水がないときは、すすがずに、口腔用ウェットティッシュやガーゼで、口の奥から手前へ拭き取ってください。
- むせやすい方、水や洗口液を自分で吐き出せない方は、すすぎを行わないでください。ウェットティッシュやガーゼでの拭き取りにとどめ、洗口液は飲み込むおそれがあるため使わないでください。
- 入れ歯を使っている方は、食後に外して洗う時間をとってください。洗ったあと口に戻す前の最後のすすぎは、飲める水で行ってください。飲める水がないときは、洗わずに、清潔なガーゼやウェットティッシュで表面を拭き取ってください。
- 就寝時は入れ歯を外し、歯ぐきを休ませてください。外した入れ歯は乾燥させないよう、水を入れたふた付きの容器に入れて保管してください。
- 歯ブラシやコップを洗面所に置きっぱなしにせず、乾かしてから自分の手荷物に戻してください。取り違えや使い回しを防げます。
- 洗面所が混む時間を避けて構いません。落ち着いて口のケアをする時間を取ることは、わがままではありません。
- 歯ブラシや口腔ケア用品が配布されることがあります。手元にない場合は、救護所・保健師・運営担当者に伝えてください。遠慮しなくて構いません。
- 避難生活では喫煙本数が増えやすいとされています。喫煙は歯周組織の回復を妨げるという指摘があります。1日の本数を自分で決めておくといった工夫が役に立つことがあります(就寝前を避ける考え方は、就寝中に口の中が乾きやすいという実務上の経験にもとづくもので、確立した根拠が示されているわけではありません)。
- 歯科の巡回診療や支援チームが入ることがあります。掲示や運営者からの案内を確認してください。
自宅で避難するときの注意
- 断水中は、ペットボトルの水はみがく前ではなく「すすぎ」に使ってください。歯ブラシは濡らさなくても使えます。
- 浴槽の残り湯、雨水、井戸水、川や池の水、プールの水などの生活用水で、口をすすいだり、入れ歯や歯ブラシを洗ったりしないでください。口に入れる前の最後のすすぎは、必ず飲める水で行ってください。飲める水がないときは、洗わずに拭き取ってください。
- 歯みがき剤は少量、またはなくても構いません。大切なのは、毛先が歯と歯ぐきの境目に当たっていることです。
- 道具が限られるときは、まず歯ブラシで歯と歯ぐきの境目、次に歯間ブラシまたはフロス、最後に洗口液、という順で考えると整理しやすいとされています。洗口液だけで歯垢を落としきることは難しいとされているため、毛先が当たる清掃を優先してください。
- 支援物資は炭水化物中心になり、間食の回数も増えがちです。だらだら食べを減らし、食べる時間をまとめてください。
- 通院できない期間も、毎日ご自分で行う清掃を続けることが、状態の維持につながると考えられています。
- 診療が再開したら、症状がなくても早めに予約を取ってください。「落ち着いてから」と先延ばししないでください。
- かかりつけに連絡がつかない間も、行き止まりではありません。自治体の広報や災害用ダイヤル、地域の歯科医師会、救護所・巡回歯科チームに相談できます。受診できるまでの間の過ごし方も、そこで一緒に考えてもらえます。
ご家族・介助される方が行うこと
- 口の中に触れる前に、必ず本人に説明し、同意を得てください。ご自分でできる部分は本人に任せ、できない部分だけを手伝います。嫌がるときは無理に続けず、時間をおいて声をかけ直してください。
- 認知症などで言葉での意思確認が難しい方でも、表情や身振りで嫌がるサインが出たら、その場で中断してください。
- 介助する前に、上半身をできるだけ起こしてください(できれば30度以上)。起こせない場合は横向きにし、あごを引いた姿勢で行います。
- 水や洗口液は少量ずつにし、落とした汚れは飲み込ませず、口の外に出すか、ガーゼやウェットティッシュで奥から手前へ拭き取ってください。むせる・息が苦しそう・つらそうなときは、すぐに中断してください。
- 高齢の方、手や腕の力が弱い方、疲労が強い方は、みがき残しが増えやすくなります。本人の同意を確かめたうえで、声かけと、可能なら仕上げのみがきを手伝ってください。
- 部分入れ歯を使っている方は、本人の意向を確かめたうえで、外して洗う時間を確保してください。装置の下は汚れがたまりやすい場所です。口に戻す前の最後のすすぎには飲める水を使い、飲める水がないときは洗わずに拭き取ってください。
- 歯ぐきの腫れ、口臭の変化、食事量の低下は、本人からは言い出しにくいことです。気づいたことを人前で口にしないでください。本人と2人になれる場所や、周囲に聞こえない声で伝えてください。
- 糖尿病、骨粗鬆症、心臓病、がん治療中、透析など、持病のある方の服薬が続いているかを確認してください。歯ぐきの状態と全身の持病には関連があるという指摘があります。
- 口腔ケア用品が足りないときは、まず本人の意向を確かめたうえで、支援者から救護所や運営者に相談してください。
- 顔まで腫れが広がる、発熱する、口が開けにくい、よだれが垂れる、声が変わったときは、本人が我慢していても、その場で助けを求めてください。緊急の場面では、本人の同意を待つより安全を優先して構いません。
- 飲み込む力が弱っている方、要介護の高齢者の方には、それぞれの専用ページの内容もあわせてご確認ください。
やってはいけないこと
- 血が出るからと、その部分の歯みがきをやめてしまう方は少なくありませんが、多くの場合は毛先を当てたまま力を弱めることで続けられるとされています。ただし、血をさらさらにする薬(ワルファリン、DOAC、アスピリン、クロピドグレルなどの抗血栓薬)を飲んでいる方、血液の病気がある方、以前から血が止まりにくいと言われたことがある方は、当てはまらないことがあります。出血が続くときは、その部分の強い清掃を控え、やわらかい歯ブラシに替えたうえで、早めに歯科または救護所に相談してください。ご自分の状態が分からないときは、お薬手帳を確認してください。
- 歯ぐきから出血するからといって、血をさらさらにする薬を自己判断で中止・減量しないでください。中止すると脳梗塞や心筋梗塞のおそれがあります。必ず処方した医師に相談してください。
- ぐらつく歯を、自分で抜こうとしないでください。糸で縛る、指や舌で繰り返し揺らして確かめることもしないでください。とくに骨粗鬆症の注射や飲み薬(ビスホスホネート、デノスマブなど)を使っている方は、あごの骨に重い合併症が起きるおそれがあるため、絶対にしないでください。
- 腫れた歯ぐきを、針・つまようじ・ピンセットなどで刺して膿を出そうとしないでください。膿が出ているときは、自分で出そうとせず、下の「緊急受診が必要な症状」と「相談する目安」を確認してください。
- 浴槽の残り湯、雨水、井戸水、川や池の水、プールの水など、飲めない水で口をすすいだり、入れ歯・歯ブラシをすすいだりしないでください。細菌や汚れで体調を崩すおそれがあります。飲める水がないときは、うがいや水洗いをせず、歯ブラシでみがいたあとガーゼやウェットティッシュで拭き取ってください。
- 寝たままの姿勢で口をすすがせないでください。また、水や洗口液を自分で吐き出せない方の口に、水や洗口液を注ぎ込まないでください。
- 歯ブラシ、歯間ブラシ、フロス、コップ、入れ歯の保管容器を、家族であっても他の人と共用しないでください。歯ぐきからの出血を介して感染が広がるおそれがあります。
- 入れ歯を熱湯につけたり、煮沸したりしないでください。変形して使えなくなることがあります。
- 入れ歯の洗浄に、塩素系漂白剤や研磨剤入りの歯みがき剤を使わないでください。
- 割れた・欠けた・ひびの入った入れ歯を使わないでください。また、接着剤や自分の工具で修理しようとしないでください。
- 合わなくなった入れ歯を、痛みを我慢して使い続けないでください。歯ぐきの傷が悪化することがあります。
- 入れ歯を装着したまま就寝しないでください。就寝中は外して、水を入れたふた付きの容器で保管してください。
- 歯科医師の指示で、就寝中に口に入れる装置(ナイトガードなど)を使っている方へ。睡眠薬や抗不安薬を飲んだ夜、飲酒した夜、発熱や嘔吐で体調が悪いとき、意識がはっきりしないとき、けいれんの持病があるとき、飲み込む力が落ちているとき、認知症などで外し忘れが起こりうるときは、装着を控え、医療者に相談してください。
- 出血を押さえるためにガーゼやティッシュを口に入れる場合、口の中に置いたままにしないでください。崩れて破片が残ると、窒息の原因になります。入れたまま眠らないでください。また、自分で吐き出せない方、認知症のある方、小さなお子さんには、この方法を行わないでください。
- 止血のために押さえている間、何度もうがいをしないでください。固まりかけた血が流れて、止まりにくくなることがあります。
- 以前処方された抗菌薬(抗生物質)の残りや、家族の薬を、自己判断で飲まないでください。
- 消毒用アルコール、原液のうがい薬、塩素系の消毒液を口に使わないでください。粘膜を傷めるおそれがあります。
- 痛む歯ぐきに、市販の鎮痛薬の錠剤や粉を直接すり込まないでください。内服する場合は、その薬の用法・用量どおりにしてください。持病がある方、ほかに薬を飲んでいる方は、市販の鎮痛薬を使う前に薬剤師や医療者に相談してください。
- 歯間ブラシを、入らない太さのまま無理に押し込まないでください。歯ぐきを傷つけるおそれがあります。入らないときは使わず、歯ブラシとフロスでできる範囲を行ってください。
歯科医療者に相談する目安
- 歯ぐきの腫れや出血が、数日たっても引かないとき。
- 血をさらさらにする薬(抗血栓薬)を飲んでいて、歯ぐきからの出血が続くとき。押さえて止まった場合でも、繰り返すときは相談してください。
- 特定の歯だけ噛むと痛む、または噛んだ感じが以前と変わり、浮いた感じや強く当たる感じがあるとき。
- 口臭が急に強くなった、口の中の粘つきが強いと感じるとき。
- 歯ぐきから膿が出る、押すと白いものが出るとき。
- 入れ歯が合わなくなった、痛い、割れた、なくしたとき。作り直しや調整が必要かどうかは、歯科で判断されます。
- あごを強く打ったあとに、噛み合わせがずれた、口が閉じられない、口を開けると痛むとき。
- 症状がなくても、ご自分の医院で決められていた次回メンテナンスの間隔を過ぎたとき。間隔は、状態に応じて1か月から6か月程度まで人により幅があります。ご自分の間隔が分からない方は、通えなくなってから時間がたったと感じた時点で相談してください。
- 糖尿病などの持病があり、血糖の管理が普段より乱れているとき。主治医と歯科の両方に状況を伝えてください。
- かかりつけに連絡がつかないときも、相談先はあります。自治体の広報・災害用ダイヤル、地域の歯科医師会の窓口、避難所の救護所・保健師、巡回歯科チームに、症状と飲んでいる薬を伝えて相談してください。
関連する質問
- 歯が痛みます。どうすればよいですか痛み方によって原因は異なりますが、痛みの強さだけで自己判断はできません。何もしていなくてもズキズキ痛む、夜に痛みで目が覚める場合は、より重い状態の可能性があります。ひどくなる前に、早めに救護班・保健師や歯科へ相談してください。市販の痛み止めは、持病・飲んでいる薬・妊娠中などによっては体に合わないことがあるため、心配な方は飲む前に救護班・保健師・薬剤師に確認してください。
- 歯ぐきが痛い・腫れています。どうすればよいですか歯周病や親知らずのまわりの炎症が疑われます。痛む場所は刺激せず、やわらかい歯ブラシで歯と歯ぐきの境目をやさしく清掃し、しみない範囲で口をすすいでください。他の人の薬や以前の残り薬を自己判断で飲まないでください。発熱・寒気・口が開けにくい・唾を飲み込むと喉が痛い、のいずれかが出たら至急、医療者に連絡してください。
- 歯は痛くないのですが、歯科に相談したほうがよい症状はありますかあります。唾を飲み込むときの痛み、口が開けにくい、顔やあごの腫れ、熱は、痛みが強くなくても急いで相談すべきサインです。痛みの強さと、炎症の重さは一致しません。
- 避難生活でも、よく噛んで食べたほうがよいですかむせずに普段どおり食べられている方は、一口を少なめにして、ゆっくりよく噛んでください。噛むと唾液が出て、口の中がうるおい、飲み込みやすくなります。ただし、噛むことは歯みがきや水分補給の代わりにはなりません。むせやすい方・飲み込む力が弱っている方・認知症のある方・小さなお子さんには、ガムや噛みごたえのあるものを無理にすすめないでください。
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- 詰め物やかぶせ物が取れました。どうすればよいですかまず口の中から取り出してください。口に入れたままにすると、飲み込んだり気管に入ったりする危険があります。取れたものは捨てずに、ふた付きの容器や袋に入れて歯科への相談まで保管してください(ティッシュに包むとごみと間違えられます)。状態によっては元に戻せることもありますが、判断は歯科医療者が行います。すでに飲み込んでしまったときは、大きさや形にかかわらず、飲み込んだこと自体を医療者に伝えてください。
この内容について
- 監修の状態:
- 暫定案です。専門家の確認を受けていません
- 最終更新:
- 2026-08-01
分かっていないこと:【要専門家確認】このページは監修前の暫定案です。専門家の確認を受けていません。記載の多くは、平常時の歯周病管理の考え方と、災害支援に関わった歯科関係者の実務知見にもとづくものです。災害という特殊な環境下で、これらの手順がどの程度有効かを比較検証した研究は限られています。今回の改訂で直しきれなかった不確実性を、正直に挙げます。(1) 本文には「〜という指摘があります」「〜という声が挙がっています」と書いた箇所がありますが、今回の改訂では出典(参考文献)を本データに含める項目を用意できませんでした。読者が確かめる手段がない状態が残っています。監修時に、公的機関の災害時口腔ケア資料などの出典を付けるか、記述自体を落とすかを判断してください。(2) メンテナンスの間隔は担当の歯科医師が個別に決めるものであるため、本ページでは一律の日数を示していません。そのぶん「いつ相談すべきか」の目安が読者にとって分かりにくくなっている可能性があります。(3) 緊急受診の目安として挙げた症状や数値(発熱の温度、圧迫する時間、抗血栓薬服用時の10分という区切り)は、実務上の目安であり、確定した基準ではありません。とくに抗血栓薬服用者の圧迫時間については、薬の種類や個人差による違いを反映できていません。(4) メンテナンスの中断がどのくらいの期間で、どの程度の変化につながるか、水が使えない状況での清掃方法のうちどれを優先すべきか、喫煙・睡眠不足・栄養の偏りが重なったときの影響の大きさ、糖尿病など全身の持病との関係が災害下でどう変わるかについては、確立した根拠を示せていません。(5) 骨粗鬆症の薬と顎骨の合併症、免疫を抑える治療中の受診の目安については、一般的な注意として書いていますが、どの程度早く受診すべきかの具体的な閾値は示せていません。(6) 気道がふさがったとき(窒息)の応急手当は、このページには書いていません。ページ共通の案内をご確認ください。判断に迷うときは、自己判断せず、救護所や医療者に相談してください。
この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。 判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。