歯は痛くないのですが、歯科に相談したほうがよい症状はありますか
この回答は暫定案です。専門家の確認を受けていません。判断に迷うときは、必ず医療者にご相談ください。
答え
あります。唾を飲み込むときの痛み、口が開けにくい、顔やあごの腫れ、熱は、痛みが強くなくても急いで相談すべきサインです。痛みの強さと、炎症の重さは一致しません。
次のようなときは、すぐに医療者へ連絡してください
- 唾を飲み込むときに痛む(嚥下痛)
- 口が開けにくい、大きく開けられない(開口障害)
- 顔・あご・首の腫れが広がっている
- 熱がある、寒気がする、ぐったりしている
- 息がしにくい、よだれが垂れて飲み込めない
避難所にいる方は救護班・保健師へ。判断に迷うときは119番に連絡してかまいません。
痛みが消えた=治った、ではありません
むし歯が進んで歯の神経がだめになると、いったん痛みが消えることがあります。痛みが引いたあとに腫れや熱が出てきた場合は、炎症が広がっているおそれがあります。自己判断で様子を見ないでください。
息がしにくい・飲み込めないときは119番です
あごや首の腫れが広がって空気の通り道が狭くなると、命に関わります。ためらわず119番、または避難所の救護班・保健師に連絡してください。「こんなことで」と遠慮する必要はありません。
詳しい説明を読む
災害のあとは「まわりのほうが大変だから」と、自分の不調を言い出せない方が多くいます。しかし歯や歯ぐきの炎症は、はっきりした痛みがないまま広がることがあります。とくに、治療の途中だった歯や、以前から気になっていた歯は、避難生活のあいだに悪くなっていることがあります。
- 唾を飲み込むときに、のどや口の奥が痛む(嚥下痛といいます)
- 口が開けにくい、大きく開けようとすると痛む(開口障害といいます)
- 顔・あご・首が腫れている、さわると熱をもっている
- 熱がある、寒気がする、体がだるい
- 歯ぐきからうみが出る、うみのようなにおいや味がする
- 歯がぐらぐらして噛めない、噛むと強く響く
むし歯や歯周病を長く放置すると、炎症が周囲に広がり、まれに全身に及ぶ重い感染につながることがあると報告されています。頻度が高いものではありませんが、災害時は受診が遅れやすいため、早めに相談しておくことが大切です。
歯周病の定期的な管理を受けていた方、インプラントや矯正の治療中だった方、抜歯や根の治療の途中だった方は、痛みがなくても早めに状況を伝えてください。避難所の救護班・保健師、または地域の歯科医師会が相談先になります。
伝えるときのコツ
「いつから」「どこが」「何をすると痛むか(噛む・飲み込む・さわる)」「熱があるか」を伝えると、緊急度が判断しやすくなります。飲んでいる薬がある方は、お薬手帳や薬の写真も見せてください。
この回答の根拠
- 根拠の種類:
- 災害支援の実務で共有されている知見です(学術的根拠は限定的です)
- 監修の状態:
- 暫定案です。専門家の確認を受けていません
- 最終更新:
- 2026-08-01
分かっていないこと:【要専門家確認】ここに挙げた症状と緊急度の対応づけ、および「痛みがなくても重症のことがある」という説明について、監修者の確認を受けていません。歯や歯ぐきの炎症が全身に及ぶ重い感染に至る頻度は高いものではありませんが、正確な頻度はこのページでは示していません。症状の軽重をご自身で決めず、当てはまるものがあれば救護班・保健師・歯科医療者に伝えてください。
参考にした資料
- 災害時のお口のケア(緊急ガイド)(お口の防災プロジェクト/一般社団法人 日本オーラルヘルス協会)
- 災害に関する情報(一般の方向け)(日本歯科医師会)
- 災害時の口腔ケア・歯科治療 平易なQ&A(日本口腔ケア学会・HDC)
関連する質問
この情報は一般的な内容です。個々の症状の診断や治療方針を示すものではありません。 判断に迷うときは、医療者にご相談ください。緊急の場合は119番へ。