お口の防災プロジェクト一般社団法人 日本オーラルヘルス協会
RESOURCES 05 — 教職員・養護教諭・教育委員会向け学校向け 防災教育教材「お口の防災」指導キット
避難所になる学校だからこそ、45分の授業と1枚のワークシートで、子どもと家庭と地域を災害関連死から守る備えが始められます。
91.7%災害時の避難所に指定されている全国の公立学校の割合(令和6年11月時点)
約1億個歯垢(プラーク)1mgに含まれる細菌の数——授業の導入クイズにそのまま使えます
39%低下専門的口腔ケアで高齢者の肺炎発症率が低下(肺炎死亡率は53%低下)
出典:文部科学省調査/Yoneyama et al., The Lancet, 1999
授業案① 小学校中学年・45分「みずがなくても、はみがき名人」
- 導入(10分)クイズ「よごれ(歯垢)1mgに細菌は何個いる?」——答えは約1億個
- 展開1(12分)なぜ災害のとき歯みがきが大事かを知る。恐怖をあおらず「防げる病気」であることを強調
- 展開2(15分)実習「水が少ないときの3つのわざ」(下記)
- まとめ(8分)ワークシートを配付し、家庭への橋渡し
水が少ないときの「3つのわざ」
- わざ① ブクブクうがい — 少量の水を2〜3回に分けて、ほおを大きく動かす
- わざ② ふきとりケア — ガーゼを指に巻き、歯の表面と歯ぐきをやさしく拭く
- わざ③ つばパワー — よくかむ・だ液をしっかり出すことも口をきれいに保つ
授業案② 中学生・45分「避難所運営シミュレーション」
- 導入(8分)能登半島地震:直接死228人・災害関連死516人(2026年7月時点・審査継続中)。「なぜ助かった後に亡くなる人のほうが多いのか?」
- 展開1(10分)災害関連死のメカニズムと「防げる死」
- 展開2(20分)班ごとに「300人の避難所の口腔ケア計画」を立案。正解は一つではないことを事前に伝える
- まとめ(7分)発表と価値づけ。「専門家が来るまでの数日間を支えるのは、避難所にいる中学生かもしれない」
避難訓練への組み込み — 追加時間ゼロから
| 既存の行事 | 追加する要素(所要時間) |
|---|---|
| 避難訓練の講評 | 一言「持出袋に歯ブラシは入っていますか」(30秒) |
| 引き渡し訓練 | ワークシートを保護者に手渡し配布(0分) |
| 防災の日の学級活動 | 点検リストに「歯ブラシ・口腔ケア用品」の行を追加(5分) |
| 職員研修(年1回) | 備蓄点検と洗口液の期限確認(15分) |
※ 授業は特設の時間を作らなくても、既存の保健学習・特別活動に位置づけて実施できます(中学は保健体育「傷害の防止」の二次災害への備えとして)。板書計画・ワークシート様式を含む完全版はWebに掲載しています。
発行・監修:お口の防災プロジェクト(一般社団法人日本オーラルヘルス協会)
本資料は起草版 v1.0(2026年7月起草・学術監修進行中)です。出典一覧は完全版に掲載しています。
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