起草
学術監修(進行中)
正式公開

本資料は起草版(Web先行公開)です。学術統轄の監修を経て正式版となります。

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1. なぜ学校で「お口の防災」なのか

学校は日本の防災の最前線です。全国の公立学校の91.7%(文部科学省・令和6年11月時点)が避難所に指定されており、発災時には子どもだけでなく地域の高齢者が体育館に集まります。

文部科学省の調査(令和6年11月1日時点)では、全国の公立学校の91.7%が災害時の避難所に指定されています。つまり多くの先生方は、発災時に「教育者」と「避難所運営の協力者」の両方の立場に立つことになります。そのとき体育館で最初に不足するのが水であり、水不足で真っ先に後回しにされるのが歯みがきです。

口の中を清潔に保てないと、歯垢(プラーク)の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に気管へ入り、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん:飲み込む機能が落ちた人に起きやすい肺炎)の原因になります。阪神・淡路大震災では震災関連死921人のうち約24%が肺炎など呼吸器系疾患で、関連死の9割が60歳以上、8割が発災後2か月以内に集中しました。東日本大震災でも石巻市の関連死の26.9%が肺炎で、肺炎の発生は通常時の約3倍に増えました。

39%

特別養護老人ホームでの専門的口腔ケアにより肺炎発症率が39%低下、肺炎による死亡率は53%低下(2年間のランダム化比較試験)

Yoneyama et al., The Lancet, 1999

学校で教える意味は2つあります。第一に、学校避難所に集まる地域の高齢者を守る「担い手」を育てられること。第二に、子どもが学んだことは家庭に持ち帰られ、非常持出袋の中身が実際に変わることです。防災教育は「子どもから家庭へ、家庭から地域へ」広がる数少ない伝達経路です。

この教材キットの構成

小学校中学年向け45分授業案、中学生向け45分授業案(避難所シミュレーション型)、家庭持ち帰りワークシート、養護教諭向け保健室運用ガイド、学校歯科医との連携手順、避難訓練への組み込み例の6点セットです。すべて本ページの内容だけで実施できます。

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2. 学習指導要領との接続 — 「特設の時間」を作らなくても実施できます

「お口の防災」は新しい教科ではありません。既存の保健学習・特別活動・防災教育の交点に位置づけられます。

文部科学省の学校防災のための参考資料「『生きる力』を育む防災教育の展開」(平成25年3月改訂)は、防災教育を特定の教科に限定せず、各教科・特別活動を横断して系統的に行うことを求めています。一方、歯・口の健康づくりは文部科学省後援の「生きる力を育む歯・口の健康づくり推進事業」(日本学校歯科医会)などを通じて学校保健の柱として位置づけられています。この2つの「生きる力」が交わる点が、お口の防災です。

校種・学年教科・領域の位置づけお口の防災との接続点
小3・4体育科(保健領域)「健康な生活」/学級活動(歯みがき指導)毎日の歯みがき習慣+「水が使えない日」の歯みがきを1コマ追加
小5体育科(保健領域)「けがの防止」災害時の安全確保の学習に「その後の生活と健康」の視点を接続
小6体育科(保健領域)「病気の予防」細菌と病気の関係の学習で誤嚥性肺炎に触れる
中学(第2学年中心)保健体育科(保健分野)「傷害の防止」—自然災害による傷害の防止「二次災害・災害後の健康被害」として災害関連死と口腔ケアを扱う
小・中共通特別活動(避難訓練・学校行事)/総合的な学習の時間避難訓練への組み込み(第8節)、地域高齢者との交流学習

指導案の根拠として引用できる記述

中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 保健体育編は、自然災害による傷害が「災害発生時だけでなく二次災害によっても生じること」「災害に備えておくこと、安全に避難することによって防止できること」を指導内容として明記しています。災害関連死とその予防(口腔ケアを含む)は、この「二次災害への備え」の具体例として位置づけられます。職員会議や教育課程届出の際の根拠にお使いください。

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3. 授業案① 小学校中学年(45分)「みずがなくても、はみがき名人」

体育科(保健)または学級活動で実施できる1コマです。準備物は少なく、実習中心で構成しています。

準備物(30人学級の場合)

  • 紙コップ 35個児童数+予備。うがい実習用
  • 500mLペットボトルの水 8本程度1人あたりコップ半分(約100mL)×うがい2回分
  • 清潔なガーゼまたはウェットティッシュ 35枚「拭き取りケア」体験用
  • 掲示用カード3枚「1おく」「ブクブク」「ふきとり」と大書したもの
  • 家庭持ち帰りワークシート(第5節の様式)人数分まとめで配付
  1. 導入(10分)クイズで細菌の数を実感させる

    発問1「みがき残しのよごれ(歯垢)1mg、米つぶより小さいかたまりに、細菌は何個いるでしょう? ①1万個 ②100万個 ③1億個」。挙手で予想させてから答え(約1億個)を提示します。続けて発問2「大きな地震で水道が止まりました。歯みがきはどうしますか?」。「しない」「そのまま」という素直な反応を板書に残しておくと、まとめで学びの変化が見えます。

  2. 展開1(12分)なぜ災害のとき歯みがきが大事かを知る

    「お口の細菌が、ねている間などにのどから肺に入ると、肺炎という病気になることがある。とくにおじいちゃん・おばあちゃんは重くなりやすい」と説明します。発問3「学校が避難所になったら、体育館にはだれが来るかな?」→「近所の人」「おとしより」を引き出し、「きみたちの歯みがきの知識が、家族やご近所を守る」と価値づけます。恐怖をあおる写真は使わず、「防げる病気」であることを強調してください。

  3. 展開2(15分)実習「水が少ないときの3つのわざ」

    わざ①ブクブクうがい:コップ半分の水を一度に使わず、少量ずつ口に含み、ほおを大きく動かして2〜3回に分けてうがいする練習。わざ②ふきとりケア:ガーゼを指に巻き、歯の表面と歯ぐきをやさしく拭く体験(実際に自分の口で)。わざ③つばパワー:よくかむ・だ液をしっかり出すことも口をきれいに保つと伝えます。机間指導では「歯の裏側もね」と個別に声かけします。

  4. まとめ(8分)家庭への橋渡し

    発問4「今日おうちに帰ったら、まず何をする?」。ワークシートを配付し、「非常持出袋に家族全員の歯ブラシを入れて、おうちの人とチェックしてくる」宿題を予告します。導入で板書した「しない」「そのまま」に線を引き、「今日のみんなはもう答えが変わったね」と締めくくります。

板書計画(黒板の配置)内容
中央上(めあて)みずがなくても、お口をきれいにできる名人になろう
左(導入)クイズ:よごれ1mg=細菌 約1おく個!/「水が止まったら…?」子どもの最初の予想
中央(展開)お口のばいきん→のど→はい→はいえん(矢印図)/まもれる相手:かぞく・ごきんじょ
右(3つのわざ)①ブクブク(少しの水で2〜3回)②ふきとり(ガーゼで歯と歯ぐき)③つばパワー(よくかむ)
右下(まとめ)きょうの宿題:非常持出袋に歯ブラシ!
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4. 授業案② 中学生(45分)「避難所運営シミュレーション — 口腔ケア班をつくろう」

保健体育科「傷害の防止(自然災害による傷害の防止)」または総合・学活で実施する、グループワーク型の1コマです。

  1. 導入(8分)データで問いを立てる

    能登半島地震(2024年)の数字を板書:直接死229人・災害関連死261人超(2024年12月時点)。発問1「地震そのもので亡くなった人より、助かった後に亡くなった人のほうが多い。なぜだと思う?」。班で1分相談→数班指名。熊本地震(2016年)も直接死50人に対し関連死約220人と約4.4倍だった事実を重ねます。

  2. 展開1(10分)災害関連死のメカニズムと「防げる死」

    阪神・淡路大震災では関連死の約24%が肺炎など呼吸器系疾患で、9割が60歳以上だったこと、高齢者の肺炎の8割以上は誤嚥性肺炎(口の細菌が気管に入って起こる肺炎)であることを説明します。そのうえでLancet掲載の研究(口腔ケアで肺炎発症39%減・肺炎死亡53%減)を示し、発問2「つまり、避難所で誰が・何をすれば、この死は減らせる?」と投げかけます。

  3. 展開2(20分)シミュレーション:300人の避難所の口腔ケア計画

    設定:「本校体育館に300人が避難。断水中。飲料水は1人1日3Lのみ。あなたたちは避難所運営本部の口腔ケア班」。各班に役割カード(下表)を配り、A4計画シート1枚に①配る物と数量 ②水の使い方のルール ③声かけを優先する人 ④掲示物の文面、の4点を15分で立案させます。正解は一つではないことを事前に伝えます。

  4. まとめ(7分)発表と価値づけ

    各班1分で発表(4〜5班)。教師は「入れ歯の人への配慮に気づいた班」「水を歯みがきに割り当てるルールを作った班」を具体的に称賛します。最後に、熊本地震では歯科チームが927人の口のアセスメントと252人の口腔ケアを行った実例と、JDAT(日本災害歯科支援チーム・2022年創設)が能登半島地震で計127チーム派遣された事実を紹介し、「専門家が来るまでの数日間を支えるのは、避難所にいる中学生かもしれない」と結びます。

役割カード(班に1セット)カードに書く配慮事項のヒント
82歳男性・総入れ歯・一人暮らし入れ歯の洗浄と保管、夜間の外し忘れ、食事のむせ
生後8か月の乳児を連れた母親乳児の口腔ケア(ガーゼ)、母親自身のケア時間の確保
車いす利用の68歳女性水場まで移動できない→席まで届ける仕組み
日本語が不慣れな外国人観光客ピクトグラム掲示、多言語の一言カード
部活帰りで被災した本校生徒運営の担い手としての役割を与える

実施上の注意

家族を災害で亡くした生徒が在籍する可能性に必ず配慮してください。実施前に学級担任・養護教諭と情報共有し、導入の死者数の提示は淡々と事実として扱い、写真や映像による情緒的な演出は避けます。途中退室を認める旨を冒頭で伝えておくと安心です。

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5. 家庭への持ち帰りワークシート「わが家の非常持出袋に歯ブラシを」

授業の学びを家庭の備蓄に変換する宿題です。印刷して配れるよう、様式をそのまま掲載します。

宿題の内容は一つだけ、「おうちの人と一緒に非常持出袋を開けて、家族全員分の歯ブラシを入れる」です。所要時間は10分程度。持出袋がない家庭のために「まずはジッパー付き袋に歯ブラシと下のチェック品を入れて玄関へ」という代替行動も明記します。

ワークシート様式(A4・1枚)記入欄
① 家族の名前と歯ブラシチェック名前/歯ブラシを入れた(はい・いいえ)を家族の人数分(5行)
② 追加チェック(あてはまる家族がいれば)入れ歯の人→入れ歯洗浄剤・保管ケース/歯みがき粉なしでもみがけることを知っているか(はい・いいえ)
③ 水がないときのわざを家族に説明できた?ブクブクうがい・ふきとりケア・つばパワーの3つに○
④ おうちの人からひとこと&サイン自由記述1行+保護者サイン欄
⑤ 点検日の約束次に持出袋を点検する日(例:9月1日の防災の日/避難訓練の日)を家族で決めて記入

ワークシート裏面に載せる「家庭向けミニ解説」

  • 歯ブラシは1人1本+携帯用に1本。ケース入りか、通気する袋で濡れたまま密閉するとかえって不衛生になります
  • 洗口液・液体ハミガキを備える場合は使用期限の表示を確認液体口腔ケア用品には期限があります。年1回の点検日に入れ替える運用に
  • 水がなくても、歯みがき粉なしのブラッシングだけで歯垢は落とせます歯垢1mgには約1億個の細菌がいます
  • 高齢の家族がいる場合は、口腔ケア用ウェットティッシュを人数×3日分誤嚥性肺炎は日本人の死因第6位(厚労省 令和2年人口動態統計)です

回収後のひと工夫

サイン欄の回収率をそのまま「家庭の備蓄が実際に変わった割合」として学校保健委員会・学校だよりで報告できます。「4年2組は31家庭中28家庭の持出袋に歯ブラシが入りました」という具体的な数字は、翌年度の実施継続の最良の根拠になります。

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6. 養護教諭向け — 学校避難所での保健室機能と口腔ケア

発災後、保健室は避難所の救護・保健の拠点になります。平時の備蓄と、発災後72時間の動きをここで決めておきます。

過去の災害では、歯科専門職の支援が軌道に乗るまで数日かかっています。中越地震(2004年)で避難所巡回口腔ケアが始まったのは発災5日目で、そこから25日間・115か所・のべ1,226名に及びました。裏を返せば、最初の数日間の口腔衛生は学校側、実務上は養護教諭が要になります。

備蓄品目数量の目安備考
歯ブラシ(大人用)想定避難者数×1本+1割の予備体育館の指定収容人数を基準に。個包装品を選ぶ
歯ブラシ(子ども用)全校児童生徒数の2割分在校時間帯の被災を想定した最低ライン
洗口液または液体ハミガキ想定避難者数×3日分(1回量は製品表示に従う。例:1回10mLなら500mLボトル1本で約50回分)使用期限あり。避難訓練日に年1回点検・入替(ローリングストック)
口腔ケア用ウェットティッシュ想定避難者数×3日分(1人1日2枚換算)水が全く使えない期間の主力。アルコール不使用の口腔用を選ぶ
紙コップ想定避難者数×3日分(1人1日2個換算)うがい・入れ歯保管の代用にも
使い捨て手袋・ガーゼ各1箱以上介助が必要な避難者・乳幼児のケア用
入れ歯洗浄剤・保管ケース想定避難者数の1割分関連死の9割が60歳以上という事実に対応する重点品目

発災後72時間のアクション(保健室)

  • 開設当日:口腔ケア物品を受付横に配置し、掲示物「歯みがきは肺炎予防です」を貼り出す「もらいに来る」より「目に入る」配置が実行率を上げます
  • 1日目夜まで:ハイリスク者の把握を開始判断基準:65歳以上/入れ歯使用/食事でむせる/要介護・障害で自力ケアが難しい/飲水を控えている人
  • 2〜3日目:ハイリスク者に1日1回以上の口腔ケアの声かけ・介助を割り当てる中学生ボランティア(第4節の授業経験者)に「配布と声かけ」を任せられます
  • 3日目まで:市町村保健師・学校歯科医へ状況報告し、歯科支援チームの派遣要否を伝える報告様式は「避難者数/ハイリスク者数/物品残量」の3点で十分です
26.9%

東日本大震災・石巻市の震災関連死に占める肺炎の割合。肺炎発生は通常時の約3倍でした。最初の72時間の口腔衛生はこの数字に直結します

東日本大震災 石巻市関連死データ(2011)

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7. 学校歯科医との連携の進め方

学校歯科医は「健診の先生」で終わらせず、防災教育と避難所対応のパートナーとして年間計画に位置づけます。

  1. 4月:学校保健計画に1行加える

    「災害時の口腔保健(授業・訓練・備蓄)」を学校保健計画に明記し、学校歯科医に共有します。文部科学省後援の「生きる力を育む歯・口の健康づくり推進事業」(日本学校歯科医会)の枠組みで取り組めば、教育委員会への説明も通りやすくなります。

  2. 6月:歯科健診の機会に10分の打合せ

    議題は3つに絞ります。①本キットの授業へのゲストティーチャー参加の可否 ②備蓄品目リスト(第6節)への助言 ③発災時の連絡手段(電話不通時の代替を含む)の確認。

  3. 秋:授業・学校保健委員会での登壇

    第3節・第4節の授業の展開1(メカニズム説明)を学校歯科医が担当すると、教員の負担が下がり専門性も上がります。学校保健委員会ではワークシート回収率(第5節)を報告し、次年度の位置づけを協議します。

  4. 通年:発災時の役割分担を文書化

    「学校歯科医は発災後、地区歯科医師会・JDAT(日本災害歯科支援チーム。2022年創設、能登半島地震で計127チーム派遣)との連絡窓口を担う」「養護教諭は避難者の口腔ハイリスク者リストを提供する」という2行だけでも、危機管理マニュアルに書いてあるかどうかで初動が変わります。

外部支援は「来る」前提で準備できます

熊本地震・南阿蘇地区では発災後の約2か月間に歯科的アセスメント927人・応急歯科治療46人・口腔ケア252人・保健指導242人の支援が行われました(日本災害時公衆衛生歯科研究会 座談会報告書)。学校側の役割は支援チームの代わりになることではなく、到着までの数日間をつなぎ、到着後は名簿と場所を提供して受け入れることです。

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8. 避難訓練への組み込み例 — 追加時間ゼロから始める

新しい訓練を増やす必要はありません。既存の避難訓練・引き渡し訓練に30秒〜10分の要素を足すだけで定着します。

既存の訓練・行事追加する要素追加所要時間
毎学期の避難訓練(講評時)校長・安全主任の講評に一言「持出袋に歯ブラシは入っていますか。災害の後の肺炎は、お口を清潔に保つことで減らせます」30秒
引き渡し訓練保護者に第5節のワークシート(またはA5チラシ版)を手渡し配布0分(配布のみ)
防災の日(9/1)前後の学級活動非常持出袋の中身点検リストに「歯ブラシ・口腔ケア用品」の行を追加し、点検結果を挙手で確認5分
宿泊型防災訓練・防災キャンプ消灯前に「水が少ないときの歯みがき」を全員で実践(第3節の3つのわざ)10分
給食後の予告なし訓練訓練後に「今、口の中に食べかすがある状態で一晩過ごすとどうなるか」を保健指導につなげる5分
職員研修(年1回)第6節の72時間アクションの読み合わせと備蓄点検・洗口液の期限確認15分

定着のコツは「点検日を固定する」こと

備蓄の期限確認・家庭のワークシート再配布・職員読み合わせを、すべて「防災の日に合わせた避難訓練の日」に固定してください。担当者が異動しても行事に紐づいた業務は残ります。文部科学省の防災教育参考資料が求める「系統的・組織的な防災教育」を、最小の運用コストで満たせます。

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9. 教材データ・出前授業のご相談(お口の防災プロジェクト)

本ページの授業案・ワークシートは、そのまま印刷してお使いいただけます。学校での実施を協会がお手伝いします。

一般社団法人日本オーラルヘルス協会「お口の防災プロジェクト」では、災害関連死、とくに誤嚥性肺炎を口腔ケアで防ぐことをミッションに、学校向けの支援を行っています。本キットの授業案の指導案データ(板書計画・ワークシート様式を含む)の提供、歯科専門職によるゲストティーチャー・出前授業、教職員研修(15〜60分)、備蓄品目リストの学校規模別カスタマイズについて、お気軽にご相談ください。

こんなご相談を受けています

  • 教育委員会単位での教材配布・研修会の企画域内の学校歯科医会との調整もお手伝いします
  • 授業実施後のアンケート設計と効果のまとめ方ワークシート回収率を活用した報告様式の例をご提供します
  • 学校避難所の口腔ケア備蓄の初期設計収容想定人数に合わせた数量表を作成します

お問い合わせ

ご相談は /contact からお寄せください。学校名・校種・想定している実施時期(例:2学期の避難訓練に合わせたい)をお書き添えいただくと、初回のご案内がスムーズです。

出典・参考資料

  1. 阪神・淡路大震災 震災関連死調査(関連死の約24%が肺炎等呼吸器系・9割が60歳以上・8割が発災後2か月以内)神戸新聞(2004)
  2. 専門的口腔ケアによる肺炎発症率39%低下・肺炎死亡率53%低下(特養での2年間RCT)Yoneyama T, et al. Oral care and pneumonia. The Lancet, 1999
  3. 誤嚥性肺炎は日本人の死因第6位厚生労働省 令和2年(2020)人口動態統計
  4. 高齢者の肺炎の8割以上が誤嚥性肺炎日本呼吸器学会
  5. 東日本大震災・石巻市の関連死の26.9%が肺炎、肺炎発生が通常時の約3倍東日本大震災 震災関連死データ(石巻市, 2011)
  6. 全国の公立学校の91.7%が避難所に指定(令和6年11月1日時点)文部科学省「避難所となる公立学校施設の防災機能に関する調査」 https://www.mext.go.jp/a_menu/shisetu/bousai/1420458.htm
  7. 防災教育を各教科・特別活動横断で系統的に行う枠組み文部科学省 学校防災のための参考資料「『生きる力』を育む防災教育の展開」(平成25年3月改訂) https://anzenkyouiku.mext.go.jp/mextshiryou/data/saigai03.pdf
  8. 保健分野「傷害の防止」における自然災害による傷害(二次災害を含む)の防止の指導内容中学校学習指導要領(平成29年告示)解説 保健体育編(文部科学省) https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1387016.htm
  9. 学校における歯・口の健康づくりの位置づけ(文部科学省後援「生きる力を育む歯・口の健康づくり推進事業」)日本学校歯科医会・文部科学省(歯科保健教育) https://www.mext.go.jp/a_menu/kenko/hoken/1353638.htm
  10. 熊本地震・南阿蘇地区の歯科支援実績(アセスメント927人・応急歯科治療46人・口腔ケア252人・保健指導242人)日本災害時公衆衛生歯科研究会 座談会報告書(2016)
  11. 中越地震での避難所巡回口腔ケア(発災5日目から25日間・115か所・のべ1,226名)厚生労働科学研究 中久木班報告集(2004)
  12. JDAT(日本災害歯科支援チーム)2022年創設・能登半島地震で計127チーム派遣日本歯科医師会 JDAT活動報告
  13. 能登半島地震の直接死229人・関連死261人超(2024年12月時点)、熊本地震の直接死50人・関連死約220人各災害の政府・自治体公表データ(協会サイト収載の検証済みエビデンス)

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