お口の防災プロジェクト一般社団法人 日本オーラルヘルス協会
RESOURCES 04 — 歯科医師・歯科衛生士・歯科技工士向け歯科医療者向け 参画ガイド
災害関連死を減らす最前線に、あなたの専門性を——研修受講から自院のBCPまで、今日から動ける参画ロードマップ。
127チーム能登半島地震(2024)で派遣されたJDAT(日本災害歯科支援チーム)の総数
のべ1,226名中越地震の避難所巡回口腔ケア(発災5日目から25日間・115か所)が対応した人数
39%低下専門的口腔ケアによる肺炎発症率の低下(肺炎死亡率は53%低下)
出典:日本歯科医師会/厚生労働科学研究 中久木班報告集/Yoneyama et al., The Lancet, 1999
フェーズ別に見る歯科専門職の役割
| フェーズ | 主な役割 |
|---|---|
| 超急性期(〜72時間) | 自身・家族・スタッフ・自院の安全確保と被害報告。個人判断で被災地に向かわない |
| 急性期(72時間〜1週間) | JDATの活動開始。避難所の口腔スクリーニング・応急処置・口腔ケア用品の配布と指導 |
| 亜急性期(1週間〜1ヶ月) | 要配慮者への継続的口腔ケア、義歯の修理・新製、食形態への助言 |
| 慢性期(1ヶ月以降) | 地元歯科医療機関への引き継ぎ、応急仮設住宅・在宅への巡回 |
JDAT参加への5ステップ
- eラーニング(基礎編)を申し込む日本歯科医師会HPのWEBフォームから。受講無料
- eラーニング(標準編)を修了する
- 都道府県歯科医師会に「災害時に協力可能」と意思表示する
- JDAT標準研修会を受講する中央開催に加え地域開催も開始
- 訓練・アドバンス研修でスキルを維持する
自院のBCP点検(年1回+大きな地震の後)
- 診療ユニット周囲の転倒物(キャビネット・技工物棚)の固定
- 薬品棚・小器具棚の扉ラッチの作動確認
- 給水・排水の元栓の位置をスタッフ全員が言えるか
- スタッフ用備蓄(飲料水1人1日3Lを目安に3日分・簡易トイレ・モバイルバッテリー)
- カルテ・X線画像の遠隔地バックアップ自院の継続だけでなく、地域の身元確認能力を守る公共的な備えです
- 液体口腔ケア用品は期限一覧表を作り、年1回入れ替える(循環備蓄)
平時の地域活動 3つの入口
- 自治体の防災研修・避難所運営研修の講師を引き受ける(30〜60分の講義)
- 地域の防災訓練に「口腔の健康チェックブース」を出展問診→視診→ワンポイント指導の1人3分スクリーニング
- 地域ケア会議・在宅医療介護連携推進会議に歯科として参加
※ 熊本地震の被災地では応急歯科治療46人に対し、歯科的アセスメント927人・口腔ケア252人・保健指導242人(日本災害時公衆衛生歯科研究会 座談会報告書)。災害歯科支援の主戦場は「治療」ではなく、誤嚥性肺炎を防ぐ公衆衛生活動です。
発行・監修:お口の防災プロジェクト(一般社団法人日本オーラルヘルス協会)
本資料は起草版 v1.0(2026年7月起草・学術監修進行中)です。出典一覧は完全版に掲載しています。
oral-bousai.jp完全版・出典一覧 oral-bousai.jp/resources/dental-professional-guide